この記事を書いているのは2月22日です。
2が並ぶことから、ニャン・ニャン・ニャンの「猫の日」
なんだそうです。
よく会話の中で話題になるのが
「あなたは猫派? それとも犬派?」です。
私はどちらも好きなのですが、どちらかを選ぶと「猫」です。
あのツンデレがたまらないですね~(笑)
さっきまで遊ぼうよ撫でて~なんて感じで甘えてきてたのに
いきなりプイっとどこかに行ってしまったり、またその逆も
思い返してみると私が物心ついたころから猫は身近な存在で
常に生活の一部だったですね。
その中でも印象に残っているのが「プー」という猫です。
この子は私の妹が初めての子供を妊娠出産したときに信じられ
ない行動を取って私達家族を驚かせました。
妹が出産を終え病院から乳飲み子を連れ実家に帰って来た時に
今は亡き私の父が家族が揃う中こう言いだしました。
「赤ちゃんには猫の毛がよくないからなぁ~プーちゃんわかる
よね?」です。
その時の我々は聞き流す程度で特に気にする事も無く過ぎた
わけです。
すると数日が経ってから母から
「プーちゃんが全然帰ってこないのよ。車にでも引かれちゃった
のかなぁ~」と告げられました。
その頃の私は結婚して実家から出て近所には住んでいたのですが、
可愛がっていた「プー」が帰ってこない事に心配をしていました。
数日後に私が実家に行った時に
「プー」はどうした?と聞くと父がこう切り出したのです。
「俺が赤ちゃんには猫の毛が悪いと言ったのを聞いて家出したの
だろう」です。
その時の私はまさか…と思うだけで心配と寂しさの方が勝って
いました。
それから時は経ち、妹も子供を連れて実家を出て私も薄情にも
「プー」の存在を忘れていました。
そして1年近くが経過したある日、私がたまたま実家に居て
大好きなうどん屋さんのてんやもんを食べている時に事件が
起きたのです。
玄関のドアを開けっぱなしでリビングでうどんを食べていて
何気なく玄関の方に目をやったら、なんとそこに白と茶色の
猫が入ってきたではありませんか!
私は食べてる手を止め
「プー!」なんだお前生きていたのか!?と叫んでいました。
そうです、なんと約1年ぶりに姿を見せたのです。
そして時間の経過など何もなかったかのように「プー」は
私の所に真っ直ぐ歩いてきて(ニャ~ン)と一言発しました。
私はすぐに妻と母を大声で呼びました。
「ね~プーが帰って来たよ!!」
すると母は目をまん丸くし言葉にならない感じでした。
その夕方に父が仕事から帰り「プー」を見るなり抱っこして
こう言ったのです。
「お前は本当に良い子だ。俺の言う事がわかっていたんだな」
です。
そうです我が家では「プー」は空気を読み一年間の放浪に出て
いた「キセキの猫」という事になったのです。
この事がただの偶然なのかキセキなのかは分かりません。
しかし我が家では30年近く経った今でも
キセキとして語り継がれていることは言うまでもありません。
アップする写真の猫は今の飼猫です。
茶と白の方は2年程前に逝ってしまい、黒猫は16歳になった
今もヨタヨタではありますが必死に生きてくれています。
皆さんも何かキセキは出来事ありますか?