今日は叔母の命日です。
この叔母には幼少期に随分とお世話になりました。
私は幼稚園に通いだしたばかりの時に、父の悪行により家族で夜逃げ
をし静岡、栃木、福島、埼玉と各地を3年間程は転々としていました。
その内の半年余り(後に聞いた話)を叔母の下で暮らしていたのです。
この当時は叔母も旦那さんを病気で亡くされたばかりで、一軒家に
長男と長女との三人で暮らしていて、そこに私と母と妹の三人が居候
させていただいたと聞きました。
私が覚えているのは、ちょうどその頃はオイルショックで世間が
混乱状態でトイレットペーパーを買いに行くのに、一人の購入数に
制限があったので小学校入学前の私も頭数として駆り出されスーパー
の行列に並んだ記憶があります。
それと叔母はとある宗教の信者でしたので毎朝お経を唱えていた
姿をよく覚えています。
私は今になっては、なるほどとうなずけるのですが、当時はお経が
大好きで、叔母の目を盗んでは教本を広げ、お経をあげる真似を
していた微かな記憶があります。
私がヤクザな生き方を貫いた父を含め、家族と暮らしはじめてから
も盆と正月、冠婚葬祭の時には叔母とはしょっちゅう会っていまし
たが、大変な働き者で我慢強く優しい叔母でした。
最期は病気で入院し胃ろうもして頑張っていたのですが…
叔母のお葬式は檀家であるお寺で執り行ったのですが、その時は
桜が満開に咲き誇り、親戚一同で送ったのでした。
私はまだ小さかったので会話などの細かい部分までは記憶には
ありませんが、住む場所もない我々を助けてくださった御恩には
心より感謝しています。
そんな特別な一日、叔母の命日を生かしていただけていることに
心から感謝します。
本日もご訪問、誠にありがとうございました。