kisekisupport’s diary

様々な経験と感動を記していきます

緊急突入

今日は昨日の(念のため様子見)で宣言した関連記事を書きます。

 

昨日、私は母の安否が気になり早朝に実家まで車をとばした記事を

書きました。*詳細はお読みください

では何故に朝もう一度、電話をするなりして確認しないで足を運んだ

のかと言うと、8年程前の事があったからです。

 

ある日の夜、私はリビングでテレビを観ていました。

妻はキッチンで洗い物をしていました。

すると何やら外で女性が大きな声を出していることに気付きました。

私はなんだろうか?と思いつつリビングのソファーに横になったまま

いました。

そして間もなくです。

我が家の玄関を呼び鈴(インターフォン)を鳴らすでもなく、ドン

ドンと叩きながら「助けて下さい!」と叫ぶ女性の声を聞いたのです。

私は何事か?という思いと少しの緊張と恐怖と複雑な心境の中、

でも助けを求めているのに知らぬふりは出来ぬと玄関を開けました。

すると中年の女性と中学生位の男の子が私にすがる感じで、

「助けてください!母が母が…」と息を切らしながら悲痛な表情で

訴えてきたのです。

私は何の事か、いったい誰か?も分からないので

「取り敢えず落ち着いて。いったいどうしたのですか?」と聞きました。

すると女性が

「〇〇の娘ですけど母が家の中で倒れているようなのです」と。

その〇〇さんとは我が家のはす向かいに在るお宅で、上がり込んで

お茶したり、料理を交換しあったり、物々交換を頻繁にするほどの

仲でした。

そして娘さんはこう続けました。

「朝からずっと電話しているんだけど出なくて、今、様子を見に来たら

どこも閉まっていてカギもないし家の中に入れないんです。」と。

私は状況を理解し、すぐに工具箱からバールを取り出して長靴を履き

妻と共に急いで向かいました。

すると玄関にはカギがかかり雨戸も閉まっていて確かに入れません。

で私はバールで雨戸を外しました。

そして現れたリビング側のサッシを前にして娘さんに

「割ってもいいですか?」と尋ねたのです。

娘さんは「はい!」と了承しました。

私はバールでカギ付近のガラスを割りカギを開けました。

すると娘さんが

「そのまま入ってください!」と言ってきたので、サッシを開け

土足で家に上がり、あばさんのことを探しました。

すると居間でパジャマ姿で倒れているおばちゃんを発見しました。

すぐに駆け寄り「おばちゃん、おばちゃん」と声を掛けながら

横たわる身体に触れました。

するとわずかに動き、う~と微かなうめき声をあげたのです。

私は「おばちゃん、もう大丈夫だからね!」と言うと、テレビで

見たことがある救急時の姿勢に身体を直して、一緒に入ってきた

妻に救急車を呼ぶように言いました。

娘さんには毛布か何か身体に掛ける物を持ってきてもらうように

指示しました。

そして119番している妻に「多分、脳梗塞だからと伝えて」と

言い、三人に倒れているおばさんを任せ、私は玄関を開け、救急車

の誘導の為にメイン通りまで出て到着を待ったのです。

ほどなくして救急車が到着したので救急隊を誘導しました。

するとベテランそうな救急隊員の一人が身体を触診しだして若い

隊員に「脳梗塞の可能性強し。バイタル等計測して」と指示しま

した。

私もやはりそうか~と皆で様子を見ていると三人着た隊員の一人は

病院探し、一人は上司の指示で火元などの家の中の安全確認、

一人は娘さんに保険証の準備などを指示しました。

そして病院が決まると救急車に収容し出発したのでした。

この一連の事は長くも短くも感じ、時間的な感覚は無になって

いましたが一時間も経過していなかったと思います。

そして結果的にはやはり脳梗塞で一命はとりとめたと夜中に中学生

の孫が伝えにきてくれました。

その出来事からおばちゃんには会っていません。

と言うのも発見までに結構な時間が経過していたので半身麻痺の

後遺症が残ってしまい、長い入院と、その後、施設に入所して

しまったのでお会いできなくなってしまったのです。

何度もお見舞いに行きたいと娘さんにはコンタクトを取ったのです

が、真意は分かりかねますが病院も教えたがらない様子なので

私どもは面会を諦めざるを得ませんでした。

ですが、今も施設でご存命であるとはお聞きしています。

 

と言う出来事の経験から、昨日の記事に書いた、私が早朝に実家に

車を飛ばした理由がお分かりいただけると思います。

それともう一つ理由があって、このおばちゃんの倒れた事に関して

私には後悔があるからです。

実はこの日、私は終日家に居て昼間に散歩に出た時におばちゃん家の

雨戸が閉まっていることを目にして違和感を感じていたのです。

でも深く考える事をせずに、出掛けているのかなぁ~程度で流して

いたのです。

この時に何か出来ることがあったかは分かりませんが、もう少し

だけでも発見を早める事ができていたらと。

でも、もしこの日に娘さんが〇〇さんの様子を見に来なかったらと

想像するとゾッとします。

とにかくおばちゃんの命だけは助かったのだから良かったのだと

今は自分に言い聞かせています。

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皆さんも今のご時世では帰省することもできないと存じますが、

もし気になる身内の方などがいましたらご連絡してみてはいかが

でしょうか。

人生とは何時、何処で、何が起きるかわからないものなのですから。

 

今日も生かしていただけていることに感謝します。

本日もご訪問くださり誠にありがとうございました。

 

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