kisekisupport’s diary

様々な経験と感動を記していきます

仏前には好物をお供えしてもいい?

昨日の記事では神棚について書かせていただきました。

神棚は神道のひとだけとかではなく、信仰する宗教に関わらずと書き

ました。

世界には様々な宗教が存在しますから、このブログを読んで下さって

いる方々もそれぞれの思想信条があると思います。

その事を当然のことながら否定することは一切ありません。

私はどうしても神道や仏教について学ぶ事が多いので、それらについて

のコメント(記事)が多くなってしまいますがご了承くださいませ。

 

では今日のお題「仏前には好物をお供えしてもいい?」ですが、

答えは✖です。

解説を始める前に私が真剣に義弟を叱った件について書いてみます。

父が亡くなり亡骸を自宅に搬送し納棺までの間、部屋に寝かしていた

時に義弟がいきなり「お父さん喉乾いたでしょ?」と言いながら

缶ビールの栓を開け故人の前飾りに供えたのです。

それを見た私は義弟を真剣に叱りました。

「酒で命を亡くした人間に供えてはいけない!」と。

では何故に私は義弟を叱ったのでしょうか。

亡くなった大切な人のお墓や仏壇に生前に好きだったものをお供え

しようという想いはごく自然のことだとは思います。

ただ、その好きだった物の種類に注意が必要なのです。

具体的には、タバコ・酒・甘い物。

こういった習慣性の強い物はお供えしない方が良いのです。

なぜなら故人は、この世への未練を絶ち、一日も早くあの世(真の

世界)に旅だたなければならないからです。

亡くなったばかりの魂は肉体から離れたばかりでは、しばらくは

この世にとどまっています。

多くの人には視えないものですが、故人は自分のお葬式を見ていた

り、お世話になった方々に挨拶周りをしたりしているものなのです。

そして一般的には死後数十日、仏教では四十九日と言われる日数が

経てば、次のステージあの世の「幽界」という次元に移行します。

ところが、この世に強い未練を残している魂は「幽界」に移行でき

ずに、未浄化霊として、この世にとどまってしまうのです。

当の魂にも、これは非常に苦しいことなのです。

供養する私達は故人の魂の一日も早く安らかな旅立ち(浄化)を

願わなくてはなりません。

そのために出来る協力が、故人のこの世に対する未練を一つひとつ

絶ち切ってあげることなのです。

ですから習慣性や未練が残りそうな、酒やタバコ・甘い物をお供え

することは控えた方が故人のためなのです。

ましてやお酒が原因で亡くなった故人はお酒に対して後悔の念を

抱いているかもしれないのに「お酒が好きだったよね」などと言っ

てお供えしていたら誘惑に負けてしまうかもしれません。

ですから故人の枕元や墓前や仏壇にお供えする物は、できるだけ

習慣性のない物やお花などをお供えする方が良いのです。

 

故人を思う気持ち(愛情)は十分に理解できます。

しかし、本当に故人を想う気持ちがあるのなら、どうすればいいか

を考えて行動して欲しいということですね。

 

まぁ善かれと思ってやっていることでも間違えることは多々あります。

私もそうです。

ですから人は学ぶ事、経験と感動(喜怒哀楽)の積み重ねが大事だ

ということになりますよね。

皆さんにも少しは伝わったでしょうか?

 

では今日も生かしていただけていることに心から感謝します。

本日もご訪問くださり誠にありがとうございました。

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