kisekisupport’s diary

様々な経験と感動を記していきます

母は徳を積み続ける

今日は毎月の定期通院日でした。

そこで来月から自宅から程近い病院への転院が決まりました。

これで通院にかかる時間は片道30分程の短縮が見込めますので、時間を

有効活用できます。

 

そんなこんなで病院で会計待ちをしている時に、一点、母に確認したい事

を思いだしました。

時間を持て余していた私は母の携帯に電話をしたところ出てはくれません

でした。

美容師の母は火曜日の今日は休みのはずですが、買い物にでも出ているの

かと後回しにしました。

すると直ぐに折り返しの着信がありました。

母は「もしもし、どうしたの何か用?」と聞いてきましたので

私は「うん、別に急ぎじゃないんだけど…」と言うと

「じゃぁ今、例の高齢者施設のカットしてるから午後にかけ直して…」と。

 

この例の高齢者施設とは、母が知り合いに頼まれ、コロナ前は月に一度な

いし二度、とある高齢者施設の入所者さんやデイケア訪問者さん、スタッ

フさんの髪の毛を1回千円でカットするというものです。

多い日には一日で10名程のカットを行う日もあるそうです。

しかしコロナが猛威を振るいだしはじめてからは、そのカットも見合わせ

ていた時期もあったそうです。

と、ここまで聞くと母にとって良いアルバイト的なものに思えるかもしれ

ませんが、そこで得たお金は母は毎回全額「ユニセフ」に寄付しています。

 

正直、コロナが流行りはじめた昨年から母のお店の客足も以前の半分程度

に落ち込んでいます。

なので私は一度だけ母に「店も厳しい状態なんだから収入にしても良いん

じゃないか」と提案したことがあります。

すると母は「それはそれ、これはこれ、私一人でおしゃべりしながら楽し

くやっているんだからボランティアみたいなもん」と笑っていました。

私はそれ以上何も言葉にできませんでした。

 

自分も77歳で高齢者と呼ばれる立場にもかかわらず、一日に10名もの

カットをこなし、そこで得たお金を全額寄付してしまうなど、大いなる

「徳を積む」ことの他ではありません。

それを何年も続けているのです。

いや~自分の母の事なので若干、照れくさい部分もありますが、客観的に

みると出来そうでなかなか出来る事ではないなぁ~と感心させられます。

こういう「徳を積み続ける人」が神様に好かれ、所謂、天国に逝くのだな

と思っています。

 

今回は手前味噌になりましたが、子供ながらに頭がさがる母の話でした。

 

では今日も生かしていただけていることに心から感謝します。

本日もご訪問くださり誠にありがとうございました。

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