kisekisupport’s diary

様々な経験と感動を記していきます

ご当地スーパーの日

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*写真はイメージ

この記事は久しぶりに今日は何の日です。

今日は「ご当地スーパーの日」です。

今日は全国各地にある地域に根ざしたご当地スーパーと、その土地ならでは

の食品を製造する、ご当地食品メーカーを応援し、日本の豊かな食文化を守

り伝えていくことを目指す全国ご当地スーパー協会。

「ご当地スーパーの日」は地元色豊かなローカルスーパーの「ご当地スーパ

ー」の魅力をより多くの人に再確認してもらうことを目的に同協会が制定し

ました。

 

このブログ内でも何度も書いてきましたが、私は25年間、小売業界に身を

置いていました。

その中で延べ約10年は現場と言っていた店舗(スーパー)での業務に従事

していた経歴があります。

その他の15年も含め、すべての時間を店舗(スーパー)の運営の円滑化や

業績のアップに費やしてきました。

ですので闘病生活に入るまでは、アメリカ(主に西海岸沿)に何度も研修し

に行ったり、日本では北海道・宮城県兵庫県大阪府・神奈川県・東京都

などを中心に全国に出張に行きました。

闘病生活が始まってからも死ぬ思いをしながらも新幹線で行ける場所(仙台

・新潟・神戸)などには行っていました。

 

私が働いていた企業でのスローガンが「地域一番店」でしたので、まさに

今日のお題の「ご当地スーパーの日」はドンピシャってわけです。

私の小売業界での経歴で想い出(経験)と呼べる記憶に残っていることは

数多ありますが、一番は何か?と聞かれると、入社して初めに配属された

店舗で青果担当をしていたときの出来事をあげたいと思います。

 

それは近所に住み、毎日買い物に来る威勢のいい奥さんのことです。

私は入社したばかりで一応の研修は受けて配属はされていますが、何せやる事

成す事が初めての経験で右も左も分からず、ただただ業務をこなすことが

精一杯の状況が続いていました。

そんな奴ですから業績は前年割れを起こすし肩身の狭い思いをしていたのです。

そんな中、配属から一か月位が経過した頃に毎日買い物にくる威勢のいい

奥さんを認識するようになりました。

何故かと言うとそれは毎日、商品に関して苦情をいただいたからです。

今日は〇〇が腐ってた!次の日は〇〇が不味くて食えなかった!その次の日

は〇〇に虫がいた、等々、その人は私を売場で見つけると必ず毎日、なにか

しら意見(苦情)を大声でまくしたてるのです。

ですので私は徐々にこの人に対して恐怖症と申しましょうか、姿を見ると

逃げるようにまでなっていたのです。

しかしタイミングが悪くその人に見つかってしまってつかまろうものなら、

何十分もご意見(苦情)を聞かされるのです。

それが私には苦痛で嫌で嫌で仕方ありませんでした。

そんな日々が3か月位続いたある日、本当に突然ですが私にある思考がおり

てきたのです。

「どうせ苦情を言われて嫌な思いをするのなら、こっちから声でも掛けて

やろうじゃないか!」とです。

それを私は直ぐに実行に移しました。

その人が来店したのを確認すると「〇〇さんいらっしゃいませ。今日はオス

スメの商品がありますので是非とも買って行ってください!」と話かけたの

です。

すると「あ、そう。じゃぁ買ってやるわ!」と言い残しカゴに入れ去って

行ったのです。

翌日、私が店内で品出しをしていると、その方がご来店しまた苦情がくるか

と身構えていたら

「ねぇ、昨日すすめてくれたトマトだけどさ、物凄く美味しくて子供達も

大喜びで一気に食べちゃったわよ。ありがとね」と言われたのです。

私は想像したのとは真逆の事に笑うしかリアクションがとれませんでした。

その日以降は今までの苦情の日々が嘘のように仲良くなり事あるごとに特注

で大量に色々な商品を箱で購入しては全国に発送してくださる上得意様に

なったのです。

私には未だにこの人の心境(真意)はわかりません。

しかし私はこの人にサービスとは何かの一端を教わったような気がしていて

30年以上も前になるのに忘れられない出来事として強く記憶に残っている

のです。

 

皆さんにも仕事上での忘れられない不思議な体験があるのではないですか?

もしよかったらコメントお待ちしております。

 

今日も生かしていただけていることに心から感謝します。

本日もご訪問くださり誠にありがとうございました。