kisekisupport’s diary

様々な経験と感動を記していきます

旅の話(サイパン・ロタ編)

これは私と妻が結婚する前にサイパンとロタ島に行った時の話です。

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私はこの頃にはだんだんと海外旅行にも慣れてきていました。

この時もサイパンに向かう飛行機内でルンルン気分で気持ちはすでにサイパ

ンに飛んでいました。

機内を見渡すと9割9分が日本人でしたので、到着後にイミグレーションな

どの入国手続に時間が掛かり待たされることが嫌でしたので、飛行機を降り

るなり早歩きで一番に手続カウンターに到着しました。

そうしましたら、一番初めに行ったから一番初めに出られるだろうという考

えが悪かったのか、カバンを開けろだの中身を全部出せだのという検査(意

地悪)にあい、結局は一番最後に入国するはめになってしまい妻に叱られて

旅は始まりました。

そんな怪しい人間に見えたのですかねぇ~(;^_^A

 

次の日の午前中は戦争の残骸や歴史が残る場所を観光したり、ジャングルを

四輪駆動車で爆走したりするアトラクションを体験したりして過ごし、午後

にはホテルのプライベートビーチでのんびり過ごしていました。

ハワイや沖縄のビーチ(海の色)も綺麗で素敵なのですが、サイパンのそれ

はまた他とは違うキレイさがあり素敵でした。

その時に日本人の新婚旅行ペアと仲良くなり、夕食後に「これも何かの縁」

と部屋飲みして交流したのを覚えています。

年齢は少し上の大阪から来た新婚さんでした。

とても良い人達だったことは覚えています。

 

三日目に我々はサイパンとグアムの真ん中辺りにあるロタ島に行くツアーに

申し込んでいました。

ロタ島まではセスナ機で1時間程のフライトだったように思います。

当時のロタ島にはホテルはありましたが、自動車用の信号機もなく、ほとん

ど開発が進んでいない場所でした。

拠点となるホテルに貴重品を預け、そこから少し離れたビーチに車で行き

シュノーケリングなどを楽しんでいました。

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その時に少し離れた岩場の方から女性のキャーという悲鳴が聞こえたのです。

私が何事かと視線を向けると、その女性は我々に向かって「助けて~」と叫

んできたのです。

そう言われたら行かないわけにいかない性分ですので、すぐに走って行きま

した。

すると中年の女性が岩場の方を指さし「旦那が!旦那が!」と悲壮な顔で私

をみるのです。

私が足下の悪い岩場を慎重に進み指さす場所を見ると、男性が頭を下にして

岩と岩の間に挟まっていました。

私は直ぐに状況を理解しました。

その男性は足を滑らせるか引っかけて頭から転倒し自力で動けないのだと。

そして私は1m程下の岩に頭を突っ込んでいる男性のTシャツの首元を掴む

と力の限りに引き上げました。

すると男性の体は浮き上がり手が使える状態にまでもっていくことが出来ま

した。

そして私の助力と男性自身の力で岩場から抜け出す事ができたのです。

そして男性が私に「ありがとうございます」と言葉を発した時には、転倒の

際に岩でなったのでしょう、顔や腕や足などに多数の擦過傷があり血がにじ

んでいました。

私は「大丈夫ですか?頭は打っていませんか?」と聞くと

「大丈夫です」としっかりとした返答が返ってきました。

そして私が手を貸しながら岩場から脱出すると、改めてその中年男性と女性

は「本当にありがとうございました助かりました」と頭を下げたのです。

なので私は「もうすぐランチを運びにホテルの人間が来るはずだから、その

車で戻って手当をした方が良いですね」と言うと、中年のカップルは

「そうします」と言い、やっと少し笑顔を見せてくれました。

そして我々は唯一ある日よけの簡易なスペースでホテルの人間の到着を待っ

ていました。

現在なら携帯(スマホ)でもメールでも連絡手段はあるのですが、いかんせ

ん当時はまだ何もない時代でしたし、ロタ島には信号機すらない場所ですか

ら、こういう緊急時には困るものだと、この出来事を思い出す度に感じてい

ます。

自然を楽しむのに、こんな災難が待っていようとは誰も想像しませんからね。

でも当時私が一般の若い男性よりは少し力が強くて良かったです(*^^)v

 

そしてロタ島からの帰りのセスナでもう一つだけエピソードがあります。

セスナ機は6人乗程のさほど大きくはなく我々二人と別のカップル2名を乗

せて飛び立ちました。

しかしスコール(夕立)が迫っていたせいで機体は案外と揺れていました。

しかしパイロットが我々にしきりに、カタコトの日本語まじりにこう言うの

です。

「これからロタ上空を旋回しピクチャーチャンスを作るからカメラを用意し

てくれ」と。

私達、乗客は「イヤイヤ、写真はいいから操縦に専念してくれ!」と返すと

パイロットは「大丈夫!私は元エアフォース!」と高笑いしだしたのです。

そして離陸後まもなくして揺れる機体もお構いなしに、島の上空をガンガン

旋回し「ピクチャー、ピクチャー」と笑っているのです。

これって今でもサービス精神なのかイジメなのか疑問なんですよね~

そんなこんなで帰りは雨雲を避けたりしながらのフライトで少々時間をかけ

て何とか無事にサイパン空港に到着したというお話でした。

 

このサイパン旅行もとにかく海はキレイだし気候は良いし晩飯のサーロイン

鉄板焼きも美味しかったし楽しかったです(^^♪

 

でも皆さん、国内旅行はともかく、海外旅行で何のトラブルもエピソード

もない平穏な旅って無いんじゃないですか?

何かしらの起きるし、やらかしますよね~?

 

まぁ~とにかく旅は楽しいって事で!(^^)!

 

今日も生かしていただけていることに心から感謝します。

本日もご訪問くださり誠にありがとうございました。

 

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