kisekisupport’s diary

様々な経験と感動を記していきます

遠い過去の栄光を想い出した

昨日のパラリンピック陸上400m車いすで佐藤友祈さんが金メダル🥇

上与那原さんが50歳で銅メダル🥉の競技を観ていて、最後の直線は

こぶしを握る程に力が入り感動しました。

佐藤さんは最後の直線の残り20mで前を行く選手を差し切り勝ちまし

た。

最後は競馬じゃないけど、差せ!差せ!と念じてしまいました💦

 

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その競技を観ていて、私の遠い過去の栄光を想い出しました。

それは私が当時小学校6年生の時の運動会での出来事です。

 

私は児童会長をしていましたので、運動会当日も開会宣言や準備体操の

見本などの出番を朝一からこなしていました。

私は運動神経は良い方でしたので、小さい頃から運動会や体育祭などは

自分がヒーローになれる場だと天狗になるほどでした(;^_^A

 

その日の運動会も順調に進行し、いよいよ最後で最大の見せ場のリレー

の競技を残すだけとなりました。

そのリレーは1年生から6年生までが順に走り勝負を決するものです。

私は当然のように白組①のアンカーを務めます。

因みに運動会の勝敗は白組と赤組の二つに分かれていました。

リレーでは白の①と②の二組、赤の①と②の二組づつで走ります。

その最終種目にいざ行かんと入場ゲートで待っている時に担任の先生が

私の所に来て、こう耳打ちをしたのです。

「〇〇、いいかここで白組のどちらかが勝てば逆転優勝だぞ!」と。

私はその言葉を聞き、がぜん気合が入りました。

そしていよいよスタートが切られました。

1、2年生までは白組は二チームとも1位と2位で進んでいて、よし

このままなら…と思っていました。

しかしです、3年生の時に私の白組①チームがバトンミスで大きく最下

位に落ちてしまったのです。

レースは4年生、5年生と進みましたが白組①チームは最下位のままで

推移していました。

その時に私はこう強く念じたのです。

「よし、俺が全員を抜く!」と。

いよいよアンカー勝負の時が来ました。

1位は赤①、2位は白②、3位は赤②、そして我がチームの順です。

次々にバトンを受けて行きます。

正直、その時は首位との差に抜くのは困難かなぁ~という気持ちも少し

頭をよぎりました。

しかし私が最下位ながらバトンを受け取った時には頭の中には何も考え

はなく「無」の状態で完全にゾーンに入っていました。

そして走り出した私はまず1コーナーと2コーナーの間で赤②の一人を

外から抜きました。

次は向こうじょう面の直線で白②を抜きました。

そしていよいよ残るは赤①です。ですが少し差があります。

そしてジリジリを差を詰めていて4コーナーを曲がり終えようとした時

に、私は父親の大きな声を聞き取りました。

「〇〇差せ!差せ!」と。

私のブログを早期から読んでくださっている方は私の父がどんな人間か

認識していらっしゃると思いますが、酒とギャンブルが大好きなヤクザ

な親父でしたので、その日の運動会でも正面直線の一番前に陣取り、ビ

ールを飲みながら私や妹や顔見知りに声援を送っていたのです。

そんな声援もあったからなのかは分かりませんが、最後の直線で私の中

で走りのギアが一段上がった感覚がありました。

そして、ついにゴール寸前で赤①チームの人を差し切り先頭でゴールテ

ープを切ったのです。

そうです最下位から見事に全員を抜き大逆転優勝を遂げたのです。

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そして最後の校長先生の挨拶でも「良い運動会でしたね」との言葉を

いただき、父親は顔見知りの人たちに握手攻めにあっていました。

私もその光景を見て誇らしくもありました。

 

私が役目を終え教室に帰ろうと校庭を歩いている時に、1年生の先生

が生徒を引き連れ私の元に来て声をかけてきました。

「〇〇君ちょっといい?」

「ねぇ~みんな、この人がリレーで凄い走りで全員を抜き去ったお兄

ちゃんだよ。みんなも足が速くなるように握手してもらいな」と生徒

を私の前に整列させたのです。

そして私は照れくさいわ、恥ずかしいわではありましたが全員の子と

握手をしました。

その時には何となく自分が本当にヒロー(スター)になったような気

になり、正直、悪い感じはしていませんでしたね💦

 

という自慢というか想い出話でしたが、ある意味、私が一番輝いてい

た奇跡の一日だったのかもしれませんね(^_-)-☆

まぁ~もう大昔の話でした。

 

では今日も生かしていただけていることに心から感謝します。

本日もご訪問くださり誠にありがとうございました。

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